発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003163856
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59歳男.交通事故で右肩・右胸部を打撲して右鎖骨骨折,右肋骨骨折の診断で骨接合術が行われたが,術後,手足の痺れ感・冷感が持続して血管造影にて右鎖骨下動脈閉塞を指摘された.胸部X線・右鎖骨X線所見では右鎖骨骨折と右第2~5肋骨骨折を認め,血管造影所見では右鎖骨下動脈の内胸動脈,甲状頸動脈の分岐直後から閉塞がみられた.以上より右鎖骨下動脈の外傷性動脈閉塞と診断して8mmのリング付き人工血管(ePTEFグラフト)を用いて血行再建術を行った.術後血管造影所見ではグラフト及び末梢の血管は良好に造影され,冷感と痺れ感は軽快して1年8ヵ月経過した現在,経過良好である
©Nankodo Co., Ltd., 2003