発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006157058
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1979~2005年に,19mm人工弁を用いて大動脈弁置換術を施行した65歳以上の高齢者90症例(平均年齢74歳,男性6例,女性84例)を対象に,その遠隔成績等から小口径人工弁の使用について検討した.術後院内死亡率は2.2%で,累積生存率は5年84.9%,10年71.2%と良好であった.術後心エコーによる大動脈弁圧較差は平均26.9mmHgと容認できる範囲であり,NYHA分類でもほとんどの症例がI~II度に改善した.本検討から小柄な女性では19mm弁使用は妥当な術式と考えられたが,体格の大きな活動性の高い男性ではpatient-prosthesis mismatchを考慮した術式や人工弁の選択が必要と思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2006