発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006102453
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弓部修復+Jatene手術を施行した4例の手術成績について検討した.内訳は両大血管右室起始3例と完全大血管転位I型1例で,動脈弓部の異常は大動脈離断(IAA)と大動脈縮窄が各々2例であった.第一期手術時の平均日齢は6日で,第二期根治術までの期間は平均5.4ヵ月であり,手術死亡,遠隔死亡及び再手術は認めなかった.術後の心エコーは全例良好であった.肺動脈絞扼術を施行した3例では,Jatene手術までの期間が長い症例で血流速度が強い傾向があり,内2例では大動脈弁逆流が軽度に見られた.又,弓部狭窄をIAAの1例に認め,根治術後20ヵ月に施行した経皮的大動脈拡大術で改善した
©Nankodo Co., Ltd., 2005