発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006102454
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症例1:65歳男.歯科治療後の顎下腺炎で入院加療中に,血液培養でStreptococcus oralisを認め,抗生物質投与により軽快したが,退院後,呼吸苦が出現した.症例2:51歳男.以前から指摘されていた心雑音を放置していたが,歯科処置後に微熱の遷延と体重減少を認め,血液培養ではStreptococcus intermediusを認めた.両症例共に僧帽弁閉鎖不全(MR)及び感染症心内膜炎(IE)と診断され,手術を施行した.右側左房切開で僧帽弁の観察を行った結果,症例1は前交連~前尖の一部,症例2は後交連部の腱索断裂と疣贄を認めた.心停止の後,弁尖の切除と5-0ポリプロピレン糸による縫合を行い,弁輪形成と補強にはCarpentierリングを用いた.術後の心エコーでMRは認めず,弁口面積は良好であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005