発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005290835
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67歳男性.患者は交通事故にて受傷し,著者らの施設へ救急搬送となった.入院時,前胸部痛,完全四肢麻痺を認め,胸部X線では縦隔陰影拡大と左第1,2弓拡大がみられた.更に頸部CTではC5の後方脱臼を認め,胸部CTでは心嚢水貯留,左鎖骨下動脈直下に仮性大動脈瘤を認めた.以上より,頸椎脱臼骨折に四肢麻痺を併発した遠位弓部仮性大動脈瘤と診断された.頸椎脱臼骨折に対する前方固定術後,待機的(受傷後約5ヵ月)に仮性大動脈瘤に対し瘤切除,破裂孔閉鎖術を施行したところ,術後経過は良好であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005