発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005290832
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68歳男性.患者は交通事故にて前胸部打撲および右下肢骨折を受傷し,救急搬送となった.来院時,前胸部痛,呼吸困難を認め,胸部単純X線にて縦隔陰影の拡大,左第1弓の不明瞭化を認めた.胸部CTでは大動脈周囲,左側縦隔内血腫形成を認め,動脈管索付着部には造影剤の漏出がみられた.また,左鎖骨下動脈は拡張し,内腔の狭窄を認めた.以上より,右下肢開放骨折を伴う外傷性胸部大動脈損傷と診断し,右下肢開放創の止血術後,緊急手術を行った.その結果,術後,左気胸,肺炎にて再挿管を要したが,以後は経過良好で,術後22日目に右下肢骨折の骨接合術を行った
©Nankodo Co., Ltd., 2005