発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005120227
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特発性間質性肺炎(IIPs)を合併した肺癌手術症例25例の治療成績を検討した.8例には肺葉切除+ND2a郭清の標準手術を行い(標準治療群),17例には部分切除などの縮小手術(縮小治療群)を行った.局所再発は標準治療群で2例(25.0%)に,縮小治療群で5例(29.4%)に認めた.全例の3年生存率は43%であり,臨床病期,術式による有意差はみられなかった.術後のIIPs急性増悪はなかった.IIPs合併肺癌の手術に際しては,急性増悪を常に念頭に置き,根治性を保った術式の選択が必要と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005