発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005089252
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24歳女.8年前から飲み込み時につかえ感を自覚していた.検診で胸部異常陰影を指摘され受診した.胸部CT,食道内視鏡,気管支内視鏡などの所見から気管支原性嚢胞あるいは食道粘膜下腫瘍を疑い,胸腔鏡補助下に手術を施行した.腫瘍は食道右側から前方左側に向かって食道を取り囲むように存在し,剥離・核出を行った.術中迅速診断は食道粘膜下腫瘍,摘出標本の病理診断は平滑筋・神経細胞両者への分化を示すgastrointestinal stromal tumorであった.術後,嚥下時つかえ感は消失し,1年後の現在まで再発は認めていない
©Nankodo Co., Ltd., 2004