発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005089244
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1997~2001年に肺腫瘍手術を行った70歳以上患者43例の術後合併症について検討した.手術術式は,開胸術38例,胸腔鏡下手術1例,胸腔鏡下と開胸術の併用3例,開胸術と胸骨縦切開法の併用1例であった.術前併存疾患は21例にみられ,内訳(複数例あり)は脳梗塞4例,Parkinson病1例,脳出血1例,狭心症1例,不整脈2例,高血圧13例,喘息または慢性閉塞性肺疾患2例,糖尿病4例,甲状腺機能低下症1例などであった.術後合併症は8例(19%)にみられ,うち6例で集中治療を必要とした.合併症の内訳は,頻拍を伴う心房細動4例,最高血圧70mmHg以下の低血圧1例,無気肺1例,脳梗塞1例,譫妄1例,胸腔内出血1例,持続性肺瘻1例,膿胸1例などであった
©Nankodo Co., Ltd., 2004