発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004234814
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66歳男.経皮的心肺補助装置,大動脈内バルーンパンピング,経皮的冠状動脈形成術後blue toeで発症した.心拍動下冠状動脈バイパス術を施行し,退院となったが,退院後にblue toeの増悪,クレアチニンの上昇を認め,コレステロール結晶塞栓症(CCE)の発症を疑った.早期より抗凝固療法を中止し,プロスタグランジン製剤,ステロイドの投与開始により軽快した.CCEは予後不良であり,確立された治療方法もない.早期診断と迅速な対応が重要であり,注意深い観察,皮膚生検などが予後を改善させると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2004