発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006034950
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76歳男性.患者は強い腹痛で消化器科を受診,胆石胆嚢炎および十二指腸胆嚢炎の診断で入院となり,胆石イレウス発症で術前検査にて陳旧性心筋梗塞および冠状動脈多枝病変を認め,転科となった.所見では,肝胆道系酵素の上昇と炎症反応を認め,心電図でV2~V5にQ波を認めた.X線では心胸郭比52%,CTで胆嚢・十二指腸周辺の強い炎症と胆嚢内含気から胆嚢十二指腸穿通様の像を認め,空腸内に落下した胆石により口側腸管に拡張と内容物の貯留を来していた.心カテーテル検査で#1,#6に100%,#11に25%の狭窄を認め,seg2~3に高度壁運動低下を認めてOPCAB(off-pump冠状動脈バイパス術)を行い,続いて小腸切開・胆石摘出術を施行した
©Nankodo Co., Ltd., 2005