発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004234815
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39歳女.不安定狭心症の治療を受けていた.今回,労作時胸痛を主訴とした.心カテーテル検査では,左冠状動脈入口部に75%狭窄を認めたが,他に冠状動脈病変はなかった.右内胸動脈(RITA)中枢側を用いたパッチ形成術を施行した.手術は上方経路で行い,冠状動脈の切開は,左冠状動脈主幹部側より大動脈側に切開を延長し,大動脈離断端の約0.5cm中枢側で留めた.病理学的検索の結果,平滑筋細胞の著明な増生を伴う内膜肥厚が主体の線維筋性異型性であった.術後経過は良好で,約半年後の確認造影でも良好な経過を示した
©Nankodo Co., Ltd., 2004