発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004182198
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61歳男性.増悪する労作時呼吸困難を主訴に,心電図,経胸壁心エコーにて心房細動(AF),心房中隔欠損症(ASD)と診断した.AF持続期間は約1年と推定され,短絡量に比較し症状が高度なことから,心不全の発現にはAFの発生が大きく関与したものと考えられた.そこで,ASD,AFに対しパッチ閉鎖とともにradiofrequency modified maze手術を施行した.手術に際しては,心房性Na利尿ペプチドなどのホルモン分泌能を考慮して両心耳を温存し,左房は肺静脈隔絶のみを行った.術後は体外循環離脱直後より洞調律を回復し,術後10ヵ月の現在,無投薬で洞調律を維持している
©Nankodo Co., Ltd., 2004