発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006269256
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3歳男児.生下時より心室中隔欠損と診断されていた.心エコーで,心室中隔欠損は膜性部欠損型を示し,右室-左室圧較差は120mmHgであった.心カテーテル検査では上大静脈(SVC)で酸素飽和度の上昇を認め,肺/体血流比(Qp/Qs)は2.6,肺/体血圧比(Pp/Ps)は0.3であった.肺動脈造影,胸部3-D CTでは,高位SVCへの右上肺静脈の還流を認めた.正常心房中隔,及び心室中隔欠損を合併した部分肺静脈還流異常と診断し,Williams法で心内修復術を行った.SVCの還流路の後壁には心房壁フラップを作成し,前壁は自己心膜を採取して再建した.術後,心エコーでは,還流路に有意な狭窄はみられなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2006