発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015008991
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症例は55歳男性で、脳梗塞を発症し心房細動(Paf)を指摘され、心エコーで冠状静脈血流異常を認めた。心電図所見は脈拍数48回/分の洞調律で不完全右脚ブロックであったがPafを数回認めていた。心エコー所見で心房中隔に欠損孔を認めないが冠状静脈拡大と右房への流速の速い異常血流が確認された。心臓CTで左房室冠溝に拡大した冠状静脈を認め、左房後壁と冠状静脈との隔壁に3cmの欠損孔を認めた。心エコーで冠状静脈還流のシャントを疑い確定診断のため心臓CTを施行した結果、冠状静脈洞型中隔欠損症と診断され、欠損孔閉鎖およびmaze目的に手術を行った。
©Nankodo Co., Ltd., 2014