発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004182190
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72歳女性.患者は,原発性肺癌(進行度T1N2M0)に対する右下葉切除術後2ヵ月目に胸水貯留が出現し,胸水細胞診にてclass Vと診断され入院となった.入院時,腫瘍マーカーでSLXの高値を示し,胸部単純X線所見では右胸腔内に胸水貯留を認め,胸水細胞診では腫大した腺癌細胞の集塊がみられた.以上より,胸膜癌症と診断し,胸腔内温熱灌流化学療法を施行した.治療後,胸水は改善し,第2病日にドレーンを抜去し退院となった.しかし,治療後3ヵ月の時点で胸腔内細胞診は陰性であったものの,突然の心肺停止にて死亡した.なお,死因を特定することはできなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2004