発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004182189
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過去5年間に初回手術として姑息的右室流出路形成術(RVOTR)を行った7例(男児3例,女児4例)の手術成績について検討した.手術時年齢は85±104日で,疾患はFallot四徴症が6例,両大血管右室起始症が1例で,肺動脈閉鎖を3例,主要体肺動脈側副血行路を1例に認めた.術前のPAIは139±87で,RVOTR後遠隔期のPAIは306±156へ増加した.右室開口部の大きさとQp/Qs,PAI,PA圧との間に有意な相関は認めなかったが,右室流出路開口部が大きい症例では肺血流が増加し,PAIも増加する傾向があった.遠隔期に右室流出路の狭窄に対し再手術を要した例を3例認めた.初回術後一期的に根治術を行った症例は3例で,現在7例中5例で根治手術が終了し,1例が根治術待機中である
©Nankodo Co., Ltd., 2004