発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004164386
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全胸部下行大動脈また胸腹部大動脈置換術時の脊髄保護について,硬膜外腔冷却及び脳脊髄液ドレナージ(CSFD)施行の有無で2群に分類し,比較・検討した.硬膜外腔冷却により平均6.4℃の冷却効果が得られ,硬膜外腔冷却法に起因した合併症はみられなかった.硬膜外腔冷却とCSFD施行群の脊髄障害発生率と死亡率は低下傾向にあり,有用であることが示唆された.今後,施行例の早期及び遠隔期の脳脊髄障害発生の有無について検討していく必要がある
©Nankodo Co., Ltd., 2004