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要旨
目的
10代で妊娠出産した母親は孤立しやすいため、前向きに過ごせるよう支援の必要がある。その一環として、10代母支援Webサイト「ティーンズママルーム」の試作版を2015年9月に制作し、1年後に完成版を構築した。本論文の目的は、10代母支援Webサイト「ティーンズママルーム」の企画からコンテンツやメールマガジン等の作成をふまえ試作版運用後の調査と評価を経て、完成版サイトを通した変化に至るまでの構築について報告することである。
対象と方法
①企画で対象やコンセプトなどを決めた。②コンテンツは10代母の特徴をふまえた妊娠10カ月分のメールマガジンを作成し、試作版サイトにした。③サイトのアクセス解析とサイトモニター調査を行った。④③の評価に基づき更新し、⑤完成版サイト後の変化をとらえた。本研究は東京女子医科大学倫理委員会の承認を得て行った。
結果
①高校生の10代妊婦・母を対象に、支援者にも情報提供することなどをコンセプトとし、Webサイトタイトルを決めた。②コンテンツは「日常生活」、「食生活」、「体のこと」、「赤ちゃんのこと」、「経験者体験談」など9つとし、300日分のメールマガジン「ティーンズママメール」を作成した。③アクセス解析の月間ページレビューは約200件〜1600件であった。サイトモニター調査は、経験者の体験談が役立ち、産後版の作成希望や、文字の多さなど反省点も挙がった。④記事やHPなど改善し、2016年8月完成版サイトが出来た。⑤その後、アクセス数は変動あるが安定性へは課題がある。
結論
本邦初の10代母Webサイト支援を制作するというゴールは達成した。今後は、10代母に情報が届くようSNSやプレスリリースで発信することが必要である。また、リアルタイムなユーザーニーズに沿うよう漫画などのメールマガジンで体験談のように等身大で共感を得る内容を加え、包括的な支援を目指し継続してゆきたい。
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