実践報告
10代妊婦の支援プログラムの作成
小川 久貴子
1
,
清水 千春
2
,
柳澤 陽香
3
,
村田 里美
2
,
恵美須 文枝
4
1東京女子医科大学看護学部
2医療生協埼玉協同病院
3元 医療生協埼玉協同病院
4首都大学東京健康福祉学部
pp.878-883
発行日 2007年10月25日
Published Date 2007/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101097
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はじめに
2004年における10代の周産期死亡率は40代に次いで高く1),若年妊婦の日常生活の過ごし方について自己管理を促す援助2,3)が提案されている。しかし,それらの支援方法のうち,10代妊婦の特徴をふまえた実践の工夫や,それらの効果については未だに言及されていない4,5)。また,対象となる10代妊婦自体がマイナーな存在であることからも提言6,7)は限られ,フロントラインを担当する出産施設の助産師には,対象者が視野に入ってはいるものの情報が不足しがちで,十分なケアができ難い状況にある。
そこで,私たちは,埼玉協同病院の産婦人科外来において,10代妊婦に妊娠後半期から継続的に関わり,それと同時に10代妊婦同士のピア交流を試みることを行なった。そして,10代妊婦の特徴にそった関わり方や活動,およびそれを継続していくための運営について検討を行なった8)。その実践から得られた学びや,筆者らの先行研究9,10)の知見をもとに,10代妊婦の支援プログラムと運営マニュアルの作成を試みたので報告する。
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