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日本老年看護学会第18回学術集会特集Ⅱ シンポジウム2
地域におけるチームケアを考える
訪問リハビリにおける理学療法士のかかわり
Relation of the Physical Therapist in the Home-visit Rehabilitation
辻 真人
1
Masato Tsuji
1
1たなかホームケアクリニック
1Tanaka Homecare Clinic
pp.34-37
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
1.はじめに
2025年の超高齢社会を見据えて,地域包括ケアシステムの構築が進められている.報告書(地域包括ケア研究会,2010)では,「在宅サービス利用は伸びているが,重度者を支えきれていないため,要介護状態の重度化や病気になって医療を要する状態になると,在宅の選択が困難となり,施設や病院に依存せざるをえない現状がある」とされている.
そのなかで,リハビリテーション(以下,リハビリ)については,「急性期から回復期にかけての医療分野におけるリハビリと介護分野における生活期のリハビリが相互に連携し合い,一体的に提供される必要がある」との報告がある.そして,その課題として,「他の介護サービスが優先され,必要なリハビリが十分に提供されていない」「医療分野におけるリハビリと介護分野における生活期のリハビリとが一体的に提供されていない」「通所リハビリは,通所介護と大差がなく計画的なリハビリが提供されていない」「訪問リハビリは,利用率が低く,在宅生活を支える他の訪問系サービスとの連携が不十分」との指摘がある.
今回は,当クリニックでかかわった神経難病の利用者への訪問リハビリを通して,地域包括ケアシステムの課題とシンポジウムのテーマである「地域におけるチームケア」について考える.
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