講座 産業衛生・3
産業衛生領域における理学療法士のかかわり
野村 卓生
1
,
浅田 史成
2
,
廣滋 恵一
3
,
佐藤 友則
4
,
川又 華代
5
,
坂本 和志
6
,
高野 賢一郎
7
Takuo Nomura
1
1関西福祉科学大学保健医療学部
2大阪労災病院勤労者予防医療センター
3九州栄養福祉大学リハビリテーション学部
4東北労災病院勤労者予防医療センター
5東京労災病院勤労者予防医療センター
6北海道中央労災病院勤労者予防医療センター
7関西労災病院勤労者予防医療センター
pp.1109-1116
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106502
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はじめに
本稿では,まず諸外国の産業保健分野における理学療法士のかかわりを紹介する.次いで,日本における現状を取り上げ,行動変容への支援に必要不可欠な行動科学的理論・アプローチの概要を解説する.産業理学療法の主な介入標的となる運動器障害(頸肩腕症候群と腰痛),内部障害(呼吸器疾患,高血圧,メタボリックシンドローム),メンタルヘルスへの理学療法の実際について,評価・介入方法の概要を解説する.また,身体に障がいを有する者の労働を考慮し,脳卒中者の復職支援と再発予防へのかかわりについても言及する.最後に,産業理学療法分野で活躍できる人材を育成するために必要な卒前・卒後教育の未来像について提案する.
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