Japanese
English
特集 刑務所等の矯正施設における作業療法
刑務所における作業療法士のかかわり
Involvement of the occupational therapists in a prison
佐藤 佳子
1,2
,
渡辺 慎介
1,3,4
,
川原 薫
1,2
,
奈良 素子
1,2
,
阿部 さわ子
1
Yoshiko Sato
1,2
,
Shinsuke Watanabe
1,3,4
,
Kaoru Kawahara
1,2
,
Motoko Nara
1,2
,
Sawako Abe
1
1岩国刑務所
2広島県作業療法士会
3山口県作業療法士会
4専門学校YICリハビリテーション大学校
pp.415-420
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202083
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Key Questions
Q1:刑務所で行われている作業療法の業務内容は何か?
Q2:刑務所で求められる作業療法士の役割と課題は何か?
Q3:刑務所において作業療法を実践するやりがいは何か?
はじめに
山口県にある岩国刑務所は,全国に11カ所ある女子刑務所(刑務支所および男女を収容する刑務所を含む)の一つで,収容定員は357名である.女子刑務所は刑事施設全体に比べ高齢者の割合が高く〔2020年(令和2年)1月31日現在,65歳以上28.8%,最高年齢89歳),心身ともにさまざまな問題を抱えた受刑者を収容している.
2014年度(平成26年度)から女子施設地域支援モデル事業が開始され,女性受刑者特有の問題に着目した処遇の充実等を図る目的から保健医療・福祉分野の専門家としてOTが採用された.岩国刑務所では2015年度(平成27年度)に1名採用され,現在は5名が非常勤勤務している.勤務形態は,月曜日から金曜日(矯正指導日を除く)の9:00〜16:45の7時間(休憩含む)で,原則1日1名が勤務している(表1).
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