Japanese
English
【報告】
国外における日赤看護婦の救護活動の実態と課題〜救護活動報告書のまとめから〜
The Activitie sof Japanese Red Cross Nurses on the Disaster Relief in Foreign Country
山本 捷子
1
,
今井 家子
2
,
小原 真理子
3
,
尾山 とし子
3
,
金井 悦子
3
,
村上 照子
1
,
山口 貴美子
1
Shoko Yamamoto
1
,
Ieko Imai
2
,
Mariko Ohara
3
,
Toshiko Oyama
3
,
Etsuko Kanai
3
,
Teruko Murakami
1
,
Tomiko Yamaguchi
1
1日本赤十字秋田短期大学
2日本赤十字社医療センター
3日本赤十字武蔵野短期大学
キーワード:
日本赤十字社の国際救護
,
災害看護
,
難民救護
Keyword:
日本赤十字社の国際救護
,
災害看護
,
難民救護
pp.28-33
発行日 2000年1月30日
Published Date 2000/1/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200321
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
はじめに
国外の災害救護に際しては“国境なき医師団”のようなNGOの活動はよく知られているが、日本赤十字社(以下「日赤」と略)の看護婦も、近年の国際情勢の変化に伴って発生する民族間紛争時の難民救護、あるいは発展途上国における自然災害発生の際の被災者救護などに、派遣され活動している。
赤十字の国際救護活動は、戦争や武力紛争時の救護は赤十字国際委員会(ICRC)の要請によって、また紛争時に隣国に逃れた難民救護と自然災害時の被災者救護には、赤十字・赤新月社連盟(IFRC、「連盟」と略す)の要請による派遣である。1)このように日赤看護婦の国外救護は、ジュネーブ条約という国際条約や、国際組織の管理下における活動であることが特徴的である。
しかるに、その実態は派遣当事者以外に知られる機会は少ない。筆者等は、赤十字災害看護を探究し教育にいかに取り組むかを目指しており、この特徴ある赤十字看護婦の国外における救護活動の実態と課題を把握するために資料収集と分析をおこなった。
Copyright © 2000, Japan Society of Disaster Nursing All rights reserved.