学生ノート
地震後の救護活動の中で
田村 トモイ
1
1新潟県公衆衛生看護学校
pp.55
発行日 1964年11月10日
Published Date 1964/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203253
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市民の安全を確保しなくては
一瞬の間に襲った地震は,私たち市民を恐怖のどん底に落し入れてしまいました.
不気味な揺れがつづいたと思ったら,つづいて地割れ,地下水の噴出です.初めて見た恐しさ,1ヵ月余を過ぎても,まだその後の余震はつづいていました.私たち学生は倒壊寸前の校舎から,無事避難することができました.けれども家を失った人たちや,浸水地区の住民は,行先きもなく避難所に集まって,不安の毎日を過ごしていました.公衆衛生看護の1学生として,これではいけない,まず,市民の安全を確保してあげなくては,と思いました.そして少しでも手助けができればと思い,主任先生の紹介で日赤奉団に加わりました.
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