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資料
大学における看護教育カリキュラム:第1部―聖路加看護大学カリキュラム試案の基礎
Nursing Curriculum in Baccalaureate Education:Part 1:Base for Proposed Curriculum of St. Luke's College of Nursing
菱沼 典子
1
,
伊藤 和弘
1
,
片田 範子
1
,
香春 知永
1
,
小松 浩子
1
,
小山 真理子
1
,
小代 聖香
1
,
堀内 成子
1
,
村嶋 幸代
1
,
レイノルズ 小枝子
1
Michiko Hishinuma
1
,
Kazuhiro Ito
1
,
Noriko Katada
1
,
Chie Kaharu
1
,
Hiroko Komatsu
1
,
Mariko Koyama
1
,
Kiyoka Shodai
1
,
Shigeko Horiuchi
1
,
Sachiyo Murashima
1
,
Saeko Reynolds
1
1聖路加看護大学
1St. Luke's College of Nursing
pp.49-57
発行日 1990年10月30日
Published Date 1990/10/30
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
Ⅰ.はじめに
看護教育に携わるものにとって,時間との競争は並々ならないものがある.社会情勢が刻々と変動し,国民の健康状態や健康観,医療体制やそれに対する期待の変化など,看護をとりまく状況の変化は著しい.そのような変化に的確に対応し,かつ未来に思考し,行動出来る看護職者を育てるために,現在どのような教育を行えば良いのであろうか.
現在の日本の国家レベルでは,21世紀へ向けての教育改革が提唱されている.例えば,1987年の臨時教育審議会の答申では,主体的に物事を判断し,責任を持って行動する能力,意欲,態度の育成に焦点が置かれ,生涯学習という課題もあげられている.また,1990年には,基礎教育と専門教育の配分やその組み立ての柔軟性についても疑問が投げ掛けられている.
この流れの中で,聖路加看護大学でも,現在のカリキュラムを見直し,次代を担い得る人々を育てるカリキュラムの検討が始まった.今回,より良い大学の看護カリキュラムを作りあげるための一歩として第一試案がまとまったので,本資料を作成した.
資料は2部構成とした.第1部では新しいカリキュラムに取り組む動機となった様々な変化の側面と試案作成の過程を紹介する.第2部では,その所産である試案を紹介する.看護およびその教育に携わっている方々からの漸新なご意見やご指摘がいただけたら,幸いである.
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