看護教育新カリキュラムを追って・14
精神看護学をどう教えるか―看護教育新カリキュラムにおける試案
藤川 千洋
1
,
中山 サツキ
2
,
城戸 滝枝
1
1大阪医科大学附属看護専門学校第一看護学科
2大阪医科大学附属看護専門学校第二看護学科
pp.105-109
発行日 1997年2月25日
Published Date 1997/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903780
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はじめに
今回の看護教育のカリキュラム改正で精神看護学が柱建てされた.「看護職員の養成に関するカリキュラム等改善検討会」における検討の経緯として,「精神看護学を専門科目の中に設置するのは当然と,ごく自然に委員の先生方のコンセンサスができていました.ですから,特に強く主張した先生がいたわけでもありませんし,精神看護学をなぜ入れるのかといった議論もありませんでした」1)と聞く.
筆者らは精神看護学の独立を歓迎するが,実習施設の確保が困難だったことと並んで,前回の改正時に柱建てが見送られた理由とされる理論的な背景の不足や他領域との関係性などの課題について考えを整理し,専門分野の新しくスタートする領域として早急に教育内容の精選を行うことが必要と考える.
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