特集 保健婦の専門分化を問う
地域看護学専攻カリキュラム試案を読んで
平野 かよ子
1
1国立公衆衛生院公衆衛生看護学部
pp.17-22
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900626
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はじめに
今日,看護全体をより専門的なものとする動きがある中で,アメリカの看護を支持している国々では,看護の専門分化を唱えて久しい。日本においても日本看護系大学協議会に看護の専門分化を考える会が作られ,私も有志として参加し,「地域看護学専攻カリキュラム試案」の作成に参加した。
私は看護の中に地域看護を専門分化させることに基本的に賛成する者である。また教育のレベルアップを願う者である。だが,この「地域看護学専攻カリキュラム試案」を検討するプロセスでは,地域における看護の独自性・専門性を十分に論議する時間が取れなかったと思っている。私はこれを十分に論議し,地域看護の専門性を洗い出したところで,専門分化を考えることが必要だと思う。
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