特別記事
地域看護スペシャリストの養成—地域看護学専攻カリキュラム試案〈看護系大学大学院修士課程〉
島内 節
1,2
,
高崎 絹子
1,2
,
川村 佐和子
1,2
,
野地 有子
1,2
,
松本 女里
1,3
,
北山 三津子
1,4
,
平野 かよ子
1,5
,
飯田 澄美子
1,6
,
村嶋 幸代
1,6
,
深瀬 須加子
1,7
,
石井 享子
1,7
,
長谷川 かず江
1,8
,
南沢 汎美
1,9
,
芦澤 正見
1,10
1看護系大学地域看護検討グループ
2東京医科歯科大学
3高知女子大学
4長野県衛生部
5国立公衆衛生院
6聖路加看護大学
7北里大学
8前藤田保健衛生大学
9東京大学
10日本赤十字看護大学
pp.1101-1108
発行日 1992年12月10日
Published Date 1992/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207894
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はじめに
日本看護系大学協議会では,時代の変化と社会的ニーズに応えていくために,看護の専門分化を図り,それぞれの専門内容を深く学び実践力を持った専門看護婦(保健婦・助産婦を含む)を社会に送り出すための教育を看護系大学院修士課程において行うことを検討している。現在では10専攻分野について検討されているが,その1つとして地域看護においても「地域看護スペシャリスト」教育を行うための試案を作成した。
このまとめは,わが国のすべての大学において平成3年度7月に地域看護教育を行っていた担当教官に呼びかけたところ,1大学以外のすべての大学の参加を得てまとめることになった。しかし,時間的な関係で,検討会はわずか4回しか持てなかった。後は文書による交換によってまとめられたものであり,十分な検討には至っていない。いわば中間的なまとめでり,今後さらに検討を加えていく必要があることを読者の皆様にお断りしておきたい。
わが国では保助看の免許制があり,現在地域で働いている看護職を考慮して,ここでは「地域看護スペシャリスト(地域専門保健婦・看護婦)」(Community Nurse Specialist)と呼ぶ。将来,地域看護のスペシャリストは,地域看護実務経験を持ち地域看護のスペシャリスト教育を受ければ,保助看を含めた「地域専門看護婦」と呼ばれるようになるかもしれない。地域看護スペシャリストの養成を必要とする社会的背景や専門分化のあり方,カリキュラムなどについてまとめた。
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