日本看護診断学会・第27回学術大会報告 【理事長特別講演】
看護過程のプロセスとしての看護診断
長谷川 智子
1
,
安倍 博
2
,
坂井 豊彦
2
,
田中 雅人
3
,
羽根田 洋
4
Tomoko Hasegawa
1
,
Hiroshi Abe
2
,
Toyohiko Sakai
2
,
Masato Tanaka
3
,
Hiroshi Haneda
4
1日本看護診断学会/福井大学
2福井大学医学部教育支援センター
3株式会社日本医学教育技術研究所
4株式会社永和システムマネジメント
1University of Fukui
2University of Fukui, Medical Education Support Center
3JMET (Japan Medical Education Technology Institute)
4ESM, Inc.
キーワード:
看護過程
,
看護業務
,
看護診断
,
看護目標
,
教育支援システム
Keyword:
看護過程
,
看護業務
,
看護診断
,
看護目標
,
教育支援システム
pp.42-47
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200063
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保健師助産師看護師法に定められた看護の業務規定は,行動レベルのみの規定となっている.しかし,実際に適切な療養上の世話や的確な診療の補助を行うためには,看護師も独自に考え判断し行動につなげなければならない.
看護は,対象者に起こっている状況を把握・分析し(アセスメント),どんな問題を抱えているのかを見極め(看護診断),どこにゴールを設定し(目標),どんな方法で何を実施し(計画と実施),成果を確認するか(評価),という知的行程の繰り返しの上に成り立っている.特にこれからは,療養上の問題点に注目するだけでなく,目標(ゴール)設定が非常に重要となってくる.
福井大学医学部では,臨床実習教育支援システムであるFukui Clinical Education Supporting System(F. CESS)を使用し,オンライン上で指導者と学生が相互にコミュニケーションを取りながら学習できる環境を構築してきた.看護学実習においても,ICTを活用し学生の思考過程を可視化しながら臨地実習ができる環境を整えるべく,F. CESS Nurseの開発に取り組んでいる.
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