日本看護診断学会第23回学術大会報告 患者像をつかむ! 看護診断をケアに活かそう
【特別セッション】
看護診断とクリニカルパスの共存
山中 寛恵
1
,
疋田 智子
1
Hiroe Yamanaka
1
,
Tomoko Hikita
1
1京都大学医学部附属病院
1Kyoto University Hospital
キーワード:
看護診断
,
クリニカルパス
,
看護フロー
,
看護過程
,
共存
Keyword:
看護診断
,
クリニカルパス
,
看護フロー
,
看護過程
,
共存
pp.39-46
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200036
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入院期間が短縮している高度急性期病院において,標準看護計画やクリニカルパスを取り入れることは,効率性・有効性・適時性の点から有用であるが,クリニカルパスには個別性に則した看護展開が難しいという点があるとともに,電子カルテシステムの機能上の問題から,クリニカルパスのみで看護を展開することには限界がある.
一方で,看護診断で看護を展開する場合,個別性に則した看護が提供できるものの,膨大な作業時間が必要であり,臨床の看護師のジレンマとなっている.
この課題の解決策として,京都大学医学部附属病院では,看護診断とクリニカルパスを共存させることを選択した.患者の回復過程の速度に遅れることなく,個別性のある看護を提供するには,看護過程のなかでクリニカルパスと看護診断を共存させることがカギとなる.
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