日本看護診断学会第2回学術大会報告 実践にいかす看護診断
【パネルディスカッション】
私はこのように看護診断をする―ビデオによる模擬患者の看護診断
岡崎 寿美子
,
大島 弓子
1
,
岩井 郁子
2
,
櫻井 美代子
3
,
木村 三香
4
,
松田 美紀子
5
,
服部 玲子
6
1日本赤十字秋田短期大学
2聖路加看護大学
3東京慈恵会医科大学医学部看護学科
4東北公済病院
5慶応義塾大学病院
6東海大学医学部付属病院看護部
pp.61-69
発行日 1997年3月15日
Published Date 1997/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100407
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6月7日午後の後半の時間約2時間を用い,岩井郁子(聖路加看護大学),大島弓子(日本赤十字秋田短期大学)両氏の司会で,また,パネラーには木村三香(東北公済病院),松田美紀子(慶応義塾大学病院),矢田眞美子(神戸大学)の三氏,指定発言者に櫻井美代子(東京慈恵会医科大学)氏を迎え行われた.
看護診断をするプロセスを実際に共有することで,各人がその考え方と方法をリアルに体験できると考え,その取り組み方法を再認識して見直す機会にすることが目的であった.ビデオによる模擬患者を用い,パネラーの方々と看護診断するプロセスを実際に行い,また,ディスカッションを通して相互に学ぶ機会とした.
進行は次のように行われた.
①ビデオを視聴する,②患者のどこが気がかり(cue)かを出す,③②で出された気がかりの1~2点についてフォーカスを当て看護診断をする,④②,③について,パネラー,指定発言者,フロアーの人々がともにディスカッションする.このような過程で進められ総体的な模範解答は得られなかったものの,参加者1人1人が模索しながら診断過程を体験することで何かしら得るものがあったと感じている.本誌にその全容を紹介することはできないが,ご投稿いただいた三氏の要旨とフロアーで参加された服部玲子(東海大学病院)氏の感想を掲載できたので,後日の資料になればと願っている. (編集委員:岡崎寿美子)
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