特集 ビデオ教材の有効な利用法と作り方
基礎看護技術のビデオ作りに挑戦して
長谷川 芳子
1
,
堀 良子
1
,
猪又 克子
1
,
ライダー島崎 玲子
1
,
岡崎 寿美子
1
,
野々村 典子
1
,
塚越 フミエ
1
1北里大学看護学部
pp.422-428
発行日 1992年6月25日
Published Date 1992/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900397
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はじめに
看護教育は学生が将来専門看護婦として,豊かな人間性と高度な医療テクノロジー,及び複雑な医療活動に対応できる知識・技術を備え,個人の潜在性を延ばすことのできる人間の育成を目的としている.
特に看護婦として必要な知識・技術は,患者のために安全で,しかも効果的な看護ができるかどうかを左右する重要な要素である.従って,これを教える基礎看護学の教師の責任は重い.殊に看護技術は,ある状況のもとに必要に応じてこれらの知識を広げ,創造し活用するうちにそれが動作となり,また手を通して表現されてこそ,患者の援助がなされていくものである.しかしながら,こうした一連の知的操作とそれに伴う動作や手つきは,口述では,臨床看護経験のない学生にはイメージできないのは当然である.そこに看護技術の教育方法を考える所以がある.
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