日本看護診断学会第18回学術大会報告 介入の入口(エントランス)は看護診断
【会長講演】
介入におけるアセスメント教育―看護介入を教授するときの教育方法
西田 直子
1
Naoko Nishida
1
1京都府立医科大学
1Kyoto Prefectural University of Medicine
pp.28-33
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100368
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Ⅰ.はじめに
看護診断,NANDAとの出会いは,1985年に当時滋賀医科大学に勤務していた中木高夫先生とPOS(problem-oriented-system)の勉強会を立ち上げ,そのなかで機能的健康パターンを開発したマジョリー・ゴードン(Marjory Gordon)の“Nursing Diagnosis(看護診断)”(Gordon, 1982)を翻訳しながら勉強会を行ったときである.その後,1983年に看護過程を重視した看護実習記録の検討を行い,情報収集シートを検討し,基礎看護学実習用,成人看護学実習用,母性看護学実習用を作成した.この実習記録の検討を通して看護過程をどのように教育するとよいのか手探りのなかで教育に生かそうとしていた(宮脇ら, 1983).
その後,日本看護診断研究会が発足し,その研究会から「看護診断」という用語や知識を提供された.1995年には,第1回日本看護診断学会学術大会が松木光子先生により開催され,看護基礎教育に看護診断導入を試みる報告がなされてきた(小笠原, 1996).
今回,基礎看護学領域のなかで,看護介入を教授するときにどのようにアセスメント教育を行ってきたかを振り返り,基礎看護教育の導入期にある学生の看護介入の学習方法について検討したい.
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