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海外論文
教授方法—学習方法としてのPOR
Problem-Oriented Recording as a Teaching-Learning Tool
Pamela H. Mitchell
1
,
Judith Atwood
1
,
土居 洋子
2
1ワシントン大学看護学校
2淀川キリスト教病院
pp.226-232
発行日 1976年7月15日
Published Date 1976/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200463
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精密な思考を教えるのにPORが役立つだろうという仮説が正しいかどうか,初期の看護学生のPORで教えたグループと,従来の記録で教えたグループとを,臨床の記録とケーススタディで比較することによってテストされた。二つのグループ間には,ある事例から見出した患者の問題点の数の平均では,差は認められなかった。しかし,臨床の記録では,POグループは,患者の問題点をより多く発見したし,構成能力の得点数でも高かった。事例における場合と,臨床における場合と,問題のあげ方が同じであると仮定したら,以上で述べたことは,PO様式の方が,学生が患者の問題点を発見したり,解決する能力を表すのに,より秀れているといえるだろう。
"ウィードシステム"PORが1968年に紹介されて以来,患者のケアを系統立てて行ったり,記録したり,教えたりする方法としてよりよいものだと,大いに賞賛されてきた。PORの生みだした恩恵としては,患者のケアの改善,保健職員のコミュニケーションの増進,ケアを監査すること,データの訂正によって研究を進歩させたこと,精密な思考を教えやすくしたことなどがあげられる(Hurst and Walker, 1972;Schell and Campbell, 1972;Weed, 1968, 1969)。
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