文献紹介
看護教育におけるフェミニスト教授法
第24回聖路加看護大学公開講座委員会
pp.443-446
発行日 1991年10月15日
Published Date 1991/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900044
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文献:Peggy L. Chinn: Feminism Pedagogy in Nursing Education. In Curriculum Revolution: Reconceptualizing Nursing Education, pp. 9-24, New York, National League for Nursing, 1989.
本稿は,アメリカ看護連盟が1988年に開催した第5回看護教育カンファレンスでの講演をもとに「カリキュラムレボリューション:看護教育の再概念化」にまとめたものの一部である。図書は,アメリカ看護連盟が大切にし,発展させてきた,看護教育カリキュラムについて批判的に見直そうとする取り組みの一貫として位置付けられる。医療の変化,健康に対する人々の考えかたの変化と様々な状況が変化する現状の中で,21世紀を迎えるにあたり,『ケアすること』を大切に出来るような人を育てるためのカリキュラムを作るための意識改革を目指している。その一部としてこの章がある。
これはフェミニスト理論から看護教育を展望し,現在使われている教授法の持つ偏りを明らかにしフェミニスト教授法について説明したものである。加えて,Chinnが実践している教育方法も例示している。示されている例が大学院教育でもあり,本稿では,フェミニスト教授法の説明にとどめ,詳細な訳は特集を待ちたいと思う。
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