Japanese
English
【実践報告】
看護基礎教育における看護過程の学習効果に基づく視聴覚教材の検討
Effective Audiovisual Materials for Teaching the Nursing Process in Basic Nursing Education
片山 由加里
1
,
梶谷 佳子
1
,
中橋 苗代
1
,
小森 富美江
1
Yukari Katayama
1
,
Yoshiko Kajitani
1
,
Mitsuyo Nakahashi
1
,
Fumie Komori
1
1京都橘大学看護学部
1School of Nursing, Kyoto Tachibana University
キーワード:
看護過程
,
視聴覚教材
,
学習効果
,
看護基礎教育
,
映像事例
Keyword:
看護過程
,
視聴覚教材
,
学習効果
,
看護基礎教育
,
映像事例
pp.16-27
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100367
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大学2年生の看護過程の授業において,映像を紙面事例と組み合わせて提示し,99名の学生のレポート記述からその学習効果を分析した.また,その結果に基づいて,看護過程の学習のための事例教材を検討した.映像を用いた事例の学習効果は,期待したとおり,患者の人物像や状況をより現実的にイメージすること,事例の患者に対して実践したい看護ケアを挙げること,情報収集に関する学びを深めることであった.映像を用いた事例は,学生にとって慣れた学習活動や授業計画に従う安定した学習環境を提供する.そのことから,学生は,事例を理解しようとする注意力を高めることができ,感性が刺激されて,患者に関心をもつことができると考える.事例教材は,コンテンツ,メディア,ディレクションの要素から検討することで,教育的視点において看護過程の学習に有用な教材となることが示唆された.
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