日本看護診断学会第15回学術大会報告 アセスメント能力を高める看護診断
【シンポジウム・2】
看護診断を理解するための取り組みを通して
福満 美和
1
Miwa Fukumitsu
1
1宮崎大学医学部附属病院
1Miyazaki Medical College Hospital
キーワード:
看護診断の理解
,
継続教育
,
中範囲理論
,
人材育成
Keyword:
看護診断の理解
,
継続教育
,
中範囲理論
,
人材育成
pp.89-93
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100321
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- 文献概要
当院看護部は「質の高い看護」を示すために,看護者の思考と行動を示す看護記録の充実をはかる必要性を重視している.そして,その思考の保証のためには看護診断が有効であると考え,看護部現任教育委員会・看護記録委員会が中心になり,看護診断を理解していくための教育プログラムを長年実施してきた.現在,その成果が臨床の現場に現れている.継続教育を実施していくなかで,看護師たちは看護診断を行うと何がよいのかに気づいている.それと同時に,「看護診断用語は難しい」,「自分のアセスメントに自信がない」などの苦手意識も生まれている.そこで,現任教育プログラムの変遷とともに,これまでの取り組みによる成果と課題を新卒看護師,臨床看護師らに分けて述べる.そして,現在の取り組みとして,看護診断をより理解するために必要な「中範囲理論」を学べる体制づくりと,他の看護師にアドバイスできる「コア」となる人材の育成について述べる.
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