日本看護診断学会第15回学術大会報告 アセスメント能力を高める看護診断
【シンポジウム・2】
難しさ感は,専門職としての証
本田 育美
1
Ikumi Honda
1
1京都大学
1Kyoto University
キーワード:
診断概念
,
中範囲理論
,
フィジカルアセスメント
,
ケーススタディ
Keyword:
診断概念
,
中範囲理論
,
フィジカルアセスメント
,
ケーススタディ
pp.75-78
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100318
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学生にとって,看護診断用語を学ぶことは決して容易なものではない.それは,看護診断が生活用語ではなく,学術用語だからといえる.これ以外にも,学生が看護診断用語を難しいと感じてしまう理由として,「身体症状などの知識はあっても,目の前の事象を構成する要素を具体的に説明できないこと」,「1つひとつのデータにこだわって概念としての全体性でとらえられていないこと」などが挙げられる.これには,現象が指し示す概念や背景理論の学習とともに,現象を査定していく技法の訓練が必要と考える.このように,具体と抽象をうまく結びつけていくことで,診断で用いられている語句と得られたデータの意味することが理解できていくと考える.
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