特集 看護学の発展にとっての理論構築─Transitions Theoryからの展望
概説 Transitions Theory/トランジション理論
増野 園惠
1
1兵庫県立大学看護学部
キーワード:
トランジション
,
トランジション理論
,
中範囲理論
Keyword:
トランジション
,
トランジション理論
,
中範囲理論
pp.104-113
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201234
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Transitions Theoryとは
Transitions Theory(以下,トランジション理論)は,Dr. Afaf I. Meleisが多くの研究者との長年の研究活動を通して開発した中範囲理論である。Transition(以下,トランジション)は,人の一生や日々の生活においてしばしば出会う現象であり,変化や発達と深い関係にある(Meleis, 1987b)。人が健康や疾病に関するなんらかの変化を体験するときや,人生におけるなんらかの変化が健康関連の行動として現われてくるとき,トランジションは看護が関心を寄せるべき現象となる(Chick & Meleis, 1986)。トランジションの多くが,人やコミュニティ,社会の健康や安寧に関係している。トランジション理論は看護職が,対象の健康的なトランジションを支援するための介入を導く理論である。
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