日本看護診断学会第11回学術大会報告 定着させようNANDA看護診断
【シンポジウム・2】
東京臨海病院におけるNANDA-NIC-NOCの導入と実際
高原 静子
1
1日本私立学校振興・共済事業団東京臨海病院
1Tokyo rinkai Hospital
pp.99-100
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100220
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当院は日本私立学校振興・共済事業団の直営医療機関として,2002年4月に開院した.新規開設の病院ということもあり,基本構想の段階から病院総合システムの構築を構想しており,現在20のシステムを導入している.そのなかの看護支援システムの看護過程の展開にNANDA-NIC-NOCを導入した.NANDA-NIC-NOCを導入するに至った経緯は,看護過程に即した思考過程をシステム化できないかと考えたこと,独自のシステムを構築するには時間やマンパワーがなかったことなどであった.また,NANDA看護診断を用いることで看護師の臨床判断の根拠が明確になること,NOCを用いることで介入の評価基準・実施した看護の評価が明確になること,NICを用いることで看護介入の視点が広がることなども重要な要因であった.今回は,NANDA-NIC-NOCを活用したマスター作成の留意点と,導入前後の教育,導入後の現状と課題について述べる.
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