特集 「日本腎不全看護学会設立20周年記念号に寄せて」
4.透析における看護の発展とCKD対策
佐藤 久光
1,2
1一般社団法人日本腎不全看護学会
2特定医療法人衆済会増子記念病院
pp.73
発行日 2018年8月31日
Published Date 2018/8/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200123
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当学会は,透析療法がスタートした1972年頃より活動を開始し,1976年に200施設以上の参加のもと,日本透析看護研究会が設立された(大坪,2008).設立当初から,当研究会は,学術集会の開催(日本腎不全看護学会,2018),学会誌の発行,慢性腎臓病療養指導看護師(旧透析療法指導看護師)の認定,セミナーの開催などの教育事業,医療安全や災害時対応事業,介護保険や医療保険制度に対する看護政策の提言,国際交流,関連学会との連携,統計調査,テキスト『腎不全看護』の出版など,腎不全看護の発展のための活動を幅広く展開してきた.1998年に研究会は日本腎不全看護学会に昇格し,腎不全領域における看護の活動を盤石なものにしてきた.そして,2015年には一般社団法人となり,当学会の社会的使命はさらに大きくなってきた.
2017年10月には,第20回日本腎不全看護学会学術集会・総会が岩手県盛岡市で開催された.この大会は学会設立後,20年目を迎えた記念大会となった.当学会の会員数は,1995年当時352名であったが,22年後の2017年には3,986名を数える巨大な学会に成長した.
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