特集 「日本腎不全看護学会設立20周年記念号に寄せて」
3.JANN 躍動と発展の20年,そして未来へ
内田 明子
1
1聖隷横浜病院
pp.72
発行日 2018年8月31日
Published Date 2018/8/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200122
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日本腎不全看護学会は,1998年に日本腎不全看護研究会のさらなる発展をめざして設立された.私はほぼ同時期に透析室から看護介護部長として老人保健施設に異動した.異動に際し,設立したばかりの学会活動を継続することを条件とし,このときから現職の職務と腎不全看護の発展をめざす学会活動との両立がスタートした.その後20年間理事を務め,副理事長を8年,理事長を4年経験し学会の歴史と成長に巻き込まれることとなった.今回この20年を振り返る.
本会は,学術集会の開催,学会誌の発行,慢性腎臓病療養指導看護師(旧透析療法指導看護師,以下,DLNと略す)の認定制度の構築と全国での活動支援,透析看護認定看護師教育課程設立のための日本看護協会との折衝,セミナーの開催などの教育事業,医療安全や災害対策事業,診療・介護報酬に関する看護政策提言,国際交流,関連学会との連携,統計調査,テキスト『腎不全看護』の出版など腎不全看護の発展のための活動を1つひとつ試行錯誤しながら幅広く展開してきた.そして現在,約4,000名もの会員をもつ学会に成長することができた.
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