特集 看護教育研究
看護教育研究の発展のために
岩浅 農也
1
1日本赤十字看護大学
pp.134-141
発行日 1990年3月25日
Published Date 1990/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900024
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はじめに
私は,15年間,教育大学(宮城そして千葉)で,教師になる人たちと,社会科について,どのように教材研究をすると授業になるか,授業とはどのようなものかなどについて,共に授業をしながら研究してきた.その私が,縁あって,看護大学の一般教育の科目としての教育学を担任して4年.いろいろ試みて,今年はこれでやってみようというのがやっと決まったところである.
大学に移る前に20年間,私は中高一貫した学校の教師をしていたが,その頃,多忙な仕事の間に,いくつかの研究論文を書いた.そういう経験をしたので,最近,看護や看護学校の現場で働いている方々が研究発表している,というより,研究発表をするのはほとんどすべて現場の人たちであるということを知って,身につまされて,「よくやっている」と感心していた.そこへ「看護の教育研究を行なうのに必要な視点,姿勢」を論じてほしいという依頼があったので,お引き受けして,勉強を始めた.
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