1970年代の新しい看護思潮・5
看護専門職の発展(1)
松木 光子
1
1大阪大学医療技術短期大学部
pp.1181-1184
発行日 1979年11月1日
Published Date 1979/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918814
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前回までは,主に看護実務における顕著な改革的変化を種々な側面から眺めてきた.さらに看護教育における変化も著しいが,これについては後日紹介する予定である.これらの種々な側面における1970年代の変化を全体的視野で眺めると,それは看護における1つの結実へのアプローチであるように思う.つまり,1970年代の最も結実的なものは,看護が1つの職業の局面としてますます専門職能化しているという事実なのである.
看護婦たちは,看護職が専門職であるという手応えを十分に感じるようになってきている.それは,やっと実感として感じ始めたのであり,今後もっともっと充実していくことを自信をもって知ってきている.そして,逆に過去におけるごとく,ひとり看護界だけが看護は専門職であるとワイワイ息まき,力むこともまた少なくなってきているのである.
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