1970年代の新しい看護思潮・6
看護専門職の発展(2)
松木 光子
1
1大阪大学医療技術短期大学部
pp.1299-1302
発行日 1979年12月1日
Published Date 1979/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918838
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ここ100年のアメリカ合衆国の看護史は,看護が専門的成熟へ向かう成長の歴史であった.専門職となることで1つの職業集団としての発達に成熟を印し,その成熟が彼らのクライエントによい影響を及ぼすならば,看護職の専門的成熟の程度が看護ケアを向上させることになる.このような視点で,看護の専門的成熟は職の発展とケア改善の双方から歓迎されるものであろう.
前回は,専門職として具備すべき特性が検討された上で,看護職と看護業務そのもののもつ専門職的能力または要素をつきつめ,その時点でどのような専門性を既に持ち,そしてどのような特性がまだ発展途上にあるかを明らかにして,発展への方向づけが追求されていく様相をみてきた.
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