第19回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●教育セッション2
看て護る者としての聴くことの知と技
遠藤 淑美
1
Yoshimi Endo
1
1大阪大学大学院医学系研究科
1Osaka University Graduate School of Medicine
pp.54-58
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
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はじめに
私は,精神看護学領域に身をおくものである.精神看護の中でも「精神科看護」に親和性を感じ,慢性に経過する統合失調症の方々の看護について探究してきた.精神疾患と糖尿病は併存することが多いが,私自身は,糖尿病を持った精神疾患患者との出会いはさほど多くない.そのような私に,学会より「聴くこと」について話す機会を頂いた.自己管理をしながら疾患と共に生きていく人を支えるという点で,糖尿病看護に携わる方々と共通して学べる点がたくさんあると思いお受けした.
お受けするにあたり,糖尿病看護を実践されている方々が「聴くこと」について,どのような関心を持っておられるのか知りたくて,顔見知りの認定看護師の方を通して質問事項を集めていただいた.それをもとに,知としての聴くことの意味と,技としての聴くことの姿勢や態度,そして技法を考えてみたいと思う.
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