連載 医者ときどき看護師・5
知×技×愛+経験
平林 大輔
1
1(社)地域医療振興協会・東京北社会保険病院
pp.415
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101207
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- 文献概要
医療者としての生活は生涯学び続けることである,とよくいわれる。医師,看護師その他のコメディカルを含め,学生時代はもとより就職してからも,この仕事を続けている限り勉強から逃れることはできなさそうである。だが,「学び続ける」といっても具体的には何をすればいいのか。今回はこのあたりをテーマにしてみたいと思う。
医療における「学び」は,ご存じの通り「知識」が大きなウェイトを占めている。基本的に暗記が大の苦手な私は,学生時代には「医学部は理系のはずなのに,なぜこんなに覚えることが多いの?」と泣き言を言いつつ,試験のたびに骨や血管の名前からはじまって,診たこともない病気や使ったこともない薬の名前を頭に詰め込んでいた記憶がある。
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