第18回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム3
外来看護相談における現状と課題〜システムづくりから評価まで〜
嶋森 好子
1
,
青木 美智子
2
Yoshiko Shimamori
1
,
Michiko Aoki
2
1公益社団法人東京都看護協会
2社団法人全国社会保険協会連合会社会保険看護研修センター
1Tokyo Nursing Association
2All Japan Federation of Social Insurance Associations Nurse Training Center
pp.78
発行日 2014年3月31日
Published Date 2014/3/31
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団塊の世代が後期高齢者になる2025年には老年人口の割合は30%を超え,1日当たりの外来患者総数は100万人近い増加の641万人,65歳以上の老年患者は全体の6割を超えると推定されている.回復にも時間がかかり入院が長期化しやすい高齢患者が増加する一方,緊急性の高い患者が入院できる体制も必要である.また,医療財政的問題から在院日数短縮・在宅医療推進は必然的な流れとなっている.
高齢者人口の増加や糖尿病などの慢性疾患患者の増加,人々の健康に関する意識の高まり,生活スタイルの多様化など社会の様相は大きく変化し,医療の進歩もめざましい.こうした社会的背景にあって,看護職に求められる役割及び機能も拡大してきている.そうした中で,看護外来は質と安全を確保したケアを提供するために重要な役割を果たすことが可能な分野であるが,その開設は未だ十分とは言えない現状がある.
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