【資料】
特別委員会「糖尿病に強い看護師育成支援委員会」活動報告―学会としての厚生労働省臨床実務研修事業の支援
嶋森 好子
1
,
数間 恵子
2
,
青木 美智子
3
,
瀬戸 奈津子
4
,
福井 トシ子
5
,
森 加苗愛
6
,
大倉 瑞代
1
,
森 小律恵
5
Yoshiko Shimamori
1
,
Keiko Kazuma
2
,
Michiko Aoki
3
,
Natsuko Seto
4
,
Toshiko Fukui
5
,
Kanae Mori
6
,
Mizuyo Okura
1
,
Kozue Mori
5
1京都大学医学部附属病院
2東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻
3成田赤十字病院
4日本看護協会政策企画部
5杏林大学医学部付属病院
6日本看護協会看護研修学校
1Kyoto University Hospital
2Department of Adult Nursing/Palliative Care Nursing, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo
3Narita Red Cross Hospital
4Department of Policy Planning, Japanese Nursing Association
5Kyorin University Hospital
6Institute for Graduate Nurses, Japanese Nursing Association
pp.40-48
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
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Ⅰ.はじめに
日本糖尿病教育・看護学会(以下,本学会)の目標には糖尿病患者教育の研究・推進があり,その充実には医療行政の動きにも連動した活動が必須である.
厚生労働省は,平成18年度から「専門分野(がん・糖尿病)における臨床実践能力の高い看護師の育成強化推進事業」をスタートさせた.糖尿病に関しては,「健康フロンティア戦略」として国民の健康寿命を延ばすことを基本目標に生活習慣病対策が推進されており,なかでも,生活習慣病の大きな要因である糖尿病患者への治療およびケアにおいて,看護職員は重要な役割を担っていることから,この事業では実務研修を通して,広く糖尿病分野における臨床実践能力の高い看護職員の育成を進めることを目的としている.看護職員の資質の向上と合わせ,看護職員に対する教育指導医療機関としての育成も進むことから,質の高い医療が提供され,生活習慣病対策の推進にも寄与するものと位置づけられている.
以上を受け,本学会では,平成18年度当初より特別委員会「糖尿病に強い看護師育成支援委員会」(以下,委員会)を新たに設置し,これまで活動を行ってきた.
本稿は,委員会発足の経緯ならびに委員会活動の実際,その成果と今後の課題について報告するものである.
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